海を越えて届く祈り — 童型白衣観音(水子供養)

 

このたび、海外のお客様より水子供養の仏様のご依頼をいただきました。  

 

当工房には、人生の節目や大切な想いを胸に、仏像制作を託してくださる方が多くいらっしゃいます。今回も、深い祈りとともに始まったご縁です。

 

当初は童地蔵のご希望でしたが、打ち合わせを重ねる中で、白衣観音へと形が定まりました。  

優しい笑顔をたたえた童型の観音さま。そのお姿には、静かな慈しみと、柔らかな光が宿っています。

 

 

今回使用した木材は、木曽檜。  

木目が細かく、香りも豊かで、仏像彫刻において最高級とされる素材です。

 

 

まずは荒彫り

 

叩き鑿(のみ)を使い、木の中から仏様の輪郭を少しずつ浮かび上がらせていきます。  

形が見えてくるにつれ、ヒノキの清らかな香りが工房に広がります。

 


中彫り

全体を大まかに出していきます。

 

 

続いて仕上げ

 

仕上げ用の彫刻刀に持ち替え、刃物を丁寧に研ぎながら、細部まで心を込めて彫り進めます。  

一刀一刀に、祈りと感謝の気持ちを込めて。

 

 

完成 — 遠く離れた地へ、そっと寄り添う祈り

 

こうして完成した童型白衣観音。  

海を越え、遠く離れた地にあっても、そっと心に寄り添う存在となれたなら、これほど嬉しいことはありません。

 

 

わらべ地蔵の工程動画もよろしければご覧下さい。

 

 

 

ご依頼・お問い合わせは、メールまたはお電話にてお気軽にご連絡ください。  

仏様とのご縁が、皆さまの心に静かな光を灯しますように。

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コメント: 2
  • #1

    大上英子 (日曜日, 17 8月 2025 09:39)

    いつも御世話に成り有難う御座います
    同じ位のサイズの恵比寿様の金額を教えて下さい。

  • #2

    坂上 (日曜日, 17 8月 2025 16:38)

    いつもありがとうございます。
    籠は無しのシンプルタイプですと10万円程になると思います。