仏像の台座 八角框(かまち)の作り方

今回は框(かまち)の紹介です。

仏像の台座の一番下部の部分になります。


この部分は乾燥して反りが出ない木材を使う事が大事になります。

 

個人的には框用の木材は前もって切って乾燥させておきます。

 


家でよく使わられる框とは一般的に家の玄関に使われる部分です。

玄関框(げんかんかまち)とも言います。
玄関と中を区別するために設けられた横木の段差のことです。

 

仏像の台座としては仏像を支える要としての意味が強く一番下に付きます。

 


今回はお寺様の台座ですので綺麗な柾目を使用します。八角形の台座にするので台形を8個用意してつくります。

 

 

こちらの木材は木曽檜です。

8個合わせても木目が揃うように組み合わせていきます。

 


台座の内側にも溝を彫り込む。

大きい台座の場合は内部に補強をしておかないと地震が起きた際に必ず後でバラバラになります。

過去に東日本大震災や能登半島地震で仏像の応急処置に行った際に必ず破損していました。

 


内部の補強材をつくります。

 

 

このように内側から補強します。

確認が終わったら一気に組み合わせます。

 


ベルトで締め補強をして完成

 

 

こちらは東京のお寺様の台座になります。

完成が楽しみです。

 

動画で工程を見たい方はこちらをご覧ください。

 

 

誰かにとって特別であればそれでいい。そんな仏様を迎えることをコンセプトに当工房はお仕事をしています。

 

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工房 仏師 坂上俊陽

 

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