2024年
3月
11日
月
水子供養 わらべ地蔵
お地蔵さんの子供の姿になります。顔と体の大きさのバランスを変える事よって幼いお地蔵さんになります。そこはお客様と相談して決めていきます。
笑顔でふっくらと優しい顔にしていきます。
木目の細かい基礎日のを使用します。ここから彫り出していきます。
ノコギリなどを使用し荒彫りで輪郭を出していきます。
大まかに体を彫り出します。
全体的に形を出して細かい所を仕上げ用の彫刻刀で整えていきます。
2024年
3月
04日
月
仏師が彫り出す木彫りの大黒様
今回のご依頼は大黒様です。
大黒様は七福神の一人で五穀豊穣、商売繁盛、学業成就など縁起の良い神様として有名です。
事業をされている方からの注文が多く飛躍の意味を込めて動きを付けたポーズを入れる事が多いです。
踊り大黒天なども人気です。
ご依頼主様は新しい事業に挑戦していこうということで一歩踏み出して小槌を打ち出すポーズになりました。
今回は大まかに工程の紹介をします。
木材は木曽檜です。木目が詰まっているので顔を彫り出す時に優しい表情になりそうです。
荒彫りで形を出していきます。
2024年
2月
21日
水
手のひらサイズの観音様
手のひらサイズの観音様:小さな仏像は個人のお客様から念持仏のようなお守り仏としてもご依頼をいただきます。
今回のお仕事は観音様のシルエットや衣を引き立たせます。
光背は無しで台座もシンプルになりました。
シンプルにすると仏様に目がいきますね。台座や光背をこだわるのも良いですが、今回みたいにシンプルにすると仏様が引き立ちます。こちらはお客様と相談したオリジナルのデザインです。
素材は木曽檜。木目の細かいヒノキです。質感も良いのでお客様にも喜ばれます。
ご縁をありがとうございます。
誰かにとって特別であればいい。その様なコンセプトで当工房はこれから出会うお客様にとって特別となる仏様を迎えていきたいと思います。
「仏像の注文について」
気軽に問い合わせ下さい。
2024年
2月
03日
土
仏師の木彫り布袋様の魅力と作り方。手彫りのオリジナル仏像。
今回は当工房のオリジナルの布袋様の彫刻を紹介します。
布袋様(ほていさま)とは
七福神のうちの1人で袋を持った笑顔が印象的です。この袋の中には宝物がいっぱい入っています。
笑う門には福来るという縁起物として良く飾っているお家が多いです。
開運や夫婦円満、子宝、無病息災、商売繁盛、など、さまざまなものがあるといわれています。当工房には様々な思いを持って手彫りの仏像をご依頼される方が多いです。
こちらが当工房のオリジナルの布袋様です。
お客様と相談して決めた図案になります。
早速、彫刻の様子を紹介していこうと思います。この木の塊から彫り出します。
木材は上質な木曽檜を使用します。
木目が細かいので顔の表情が綺麗に出ます。
叩きのみで形を出していきます。ここは大きく木材を彫っていきます。
2024年
1月
19日
金
石川県金沢市 仏像の修理
能登半島地震の揺れで破損した仏像の修理をご依頼を頂きました。
破損状態
台座は落下して破損が多い部分があります。光背は無い部分もあり触るとバラバラになりそうです。
破損したパーツが多くあります。
この仏様はご先祖さまが大事にして何代も受け継いでいるようです。
台座は少し本来と違う順番や向きのものがありました。どうするか相談し今の状態で修理することになりました。
一度、分解して綺麗にします。その後、破損した部分を直して組み立てます。
あまり多くは公開出来ませんが綺麗になりました。
お客様も喜んでいただき嬉しい限りです。ご縁をありがとうございました。
問い合わせの際は、メールまたは電話でご連絡下さい。
MAIL:toshiharu.sakagami@gmail.com
TEL :076-207-4672
2024年
1月
12日
金
能登地震復興支援について
『報告』
皆様から頂いた支援金は輪島の職人さんへ寄付させていただきました。皆様の支援に大変感謝しております。
また、お世話になっている金沢市のお寺へ仏像の修理ボランティアもさせていただいております。同じ石川県民として能登地方の復興を一刻も早くお祈りしております。
復興は長期になりますので、こちらも支援は続けていきます。
当工房でチャリティーステッカーを販売します。『祈り わらべ地蔵』
(ステッカーの説明)
祈り わらべ地蔵のステッカー
平穏な日々をお過ごせますよう祈りの思いを込めて販売します。
1000円で販売させて頂き、ステッカーの売り上げを被災している職人さんに寄附致します。
使い道がわからない方はスマートフォンにつけてお守り仏として使用してもらえたら嬉しいです。
微力で、かつ、どれだけのご支持を頂けるものなのかわからないのですが、まずはこちらで少しでも力になれたらと思っています。
能登地区は自然も食も豊かで、毎年何度も訪れ、思い出を作っている大切な場所です。
そんな安らぎの場所が被災し、身近な存在が気落ちしていたり、そこから現場の詳細を知ると、心がえぐられるようです。
東日本大震災では仏像修理のボランティアをさせて頂きましたが、今は現場に行っていい状況ではなく小さい子供もおります。
簡単に身動きがとれない状況で今の自分でも出来ることがないだろうかと思い、微力ですが、こちらの投稿をさせて頂きました。
こちらをお持ちになる方にも平穏な日々をお過ごしになられますよう祈っております。
2024年
1月
09日
火
安否報告
お知らせ
今回の地震に伴い
多くの心配のご連絡を頂きありがとうございました。
大きな揺れと共に所々ものが落ちましたが大きな被害はありません。
能登地方の被災された方へお見舞い申し上げるとともにこれ以上の彼害がないことを祈っております。
2024年
1月
03日
水
仏師が彫る手作りの木彫り梟(フクロウ)
今回のお仕事は梟(フクロウ)です
不苦労=苦労しないという当て字があてられ「福が来る」「苦労がない」などを願った縁起物として好まれています。
今回のお仕事は知り合いからの注文です。
木彫りの梟を送りたい相手がお医者さんの仕事をしています。
相談した結果、本をめくっている感じのカジュアルな梟になりました。
大まかな形どり状態です。
綺麗にして目を入れ刻みを入れます。
こういうデフォルメすることはあまりする事はないのですが可愛らしいのが出来ました。
喜んでもらえると良いな。
2023年
12月
03日
日
仏像修理 富山県のお客様
手を外していきます。破損している手も数本ありました。手を外す時は慎重に行わないと破損するので緊張します。
手は金箔が無いので、新しく貼ります。
金具は錆落としをすると綺麗になりました。ただ破損している部分もあるので修理していきます。
手は新しく金箔を漆で貼りました。
全て取り付けます。仏様が嬉しそうに見えます。
2023年
11月
29日
水
仏像修理 富山県のお寺様
今回は修理のお仕事を説明します。
富山県のお寺様からのご依頼です。
千手観音像と厨子になります。
修理は状態やご依頼主の思いによって仕上がりが毎回変わります。
よろしければ最後までご覧下さい。
まずは現状確認です。
千手観音像は煤で黒くなっています。割れや腕の破損、金具が無い部分もありました。
今回は破損や無い部分を修理し煤も落とします。煤のある状態が良いというケースもありますが、今回は金箔の仏像であるので煤を落とし古色仕上げをしていきます。
なるべく今までの歩んできた仏像の歴史を維持するため、状態の良い部分は残しその雰囲気に合わせていきます。
こちらは厨子。
扉がうまく開かない所がありました。全体的に割れと歪みがあるのが原因でした。金具も劣化していました。
こちらは相談した結果、漆の塗り替えとなりました。内部は黒で金箔の仏像がひき立つようにします。
そして外側は朱塗りです。ただの朱塗りではなくあえて艶を消す艶消し技法を使います。こうすることにより朱色の深みが増して重厚感のある落ち着いた厨子になります。
個人的には漆の艶消し仕上げが好きなので気持ちが高ぶります。
先ずは千手観音像の煤落とし。仏像が傷まない方法を考えていきます。
本を読んだり知り合いに聞いたりしました。貴重な技術を教えていただき感謝しております。
ありがとうございました。
煤を落とすと割れが出て来ました。
こうした部分は新しい木を埋めて漆を塗っていきます。
2023年
11月
25日
土
毘盧遮那仏 兵庫県姫路市のお寺様
今回のお仕事は兵庫県姫路市のお寺様からのご依頼です。
ご縁に感謝します。じっくり時間をかけて彫り出した仏様の様子を紹介したいと思います。よろしければご覧ください。最後に工程動画を載せておきますので、そちらもご覧ください。
ご依頼の仏像は毘盧遮那仏。びるしゃなぶつと読みます。東大寺の仏様で有名です。
今回の仏様も多くの方の祈りの対象となる事を祈って彫り出していきました。
図案を描きご依頼主と何度もやり取りをし図案を考えていきます。そして丁寧に木へ描いていきます。
木から彫り出す前に木取りをします。
大きい木材から仏様、台座、光背となる場所をイメージして切っていきます。ここから彫り出していきます。その様子は後ほどの動画でご覧下さい。
叩きのみを使い木から仏様を出していきます。一気に形を出していきます。
台座、光背も彫り出していきます。左右対称を意識していきます。
2023年
10月
19日
木
念持仏の受注販売 小さい仏像
当工房には小さい仏像から大きい仏像まで様々な注文があります。
今回は小さい仏像です。念持仏と言って仏壇に入れるのではなく個人的に拝む仏様になります。
京都のお客様からご依頼をいただきました。本体のみのご依頼です。
先ずは木材選び 木目の細かい木曽檜を使用します。
顔がどこに来るのか、木目は邪魔にならないか考えることが沢山あります。
それが決まったら木材を加工します。
木から仏様を彫り出していきます。叩きのみの作業です。
今の段階は一気に木材を叩き落としていきます。
荒彫りが終わりました。結構、形を出しておきます。
2023年
9月
07日
木
龍の彫刻 オーダーメイド販売
今回のお仕事は木彫りの龍です。オーダーメイドなので世界に一つのこだわり龍を彫り出します。
今回の龍の構図は複雑なので先ずは粘土でつくります。
後ほど針金で胴体とくっ付けます。
粘土でつくるので補強用の心棒が必要になります。顔に差し込み胴体は硬い針金を使用しました。
胴体に肉付けをしていき粘土をのせます。
2023年
8月
28日
月
仏像の修理
今回のお客様は海外のお客様です。愛染明王になります。
2023年
6月
05日
月
木彫りのお地蔵様 千葉県のお客様
木彫りのお地蔵様を木から出していきます。前回の続きからです。
荒彫りで形を出していきます。
同時に台座もつくってバランスを確かめていきます。
仏像の台座はパーツでつくっていくことが多いです。
図案を木に描いていきます。ここで綺麗に描かないと仕上がりに影響が出ます。
このようになります。光背は円光背となります。