仏像の応急処置 能登半島穴水町は無事に終わりました。

国の文化財レスキュー事業になります。
こちらのお寺様は6月に3体の応急処置が終わっています。
前回は地震によって動かせなかった本尊の金剛界大日如来坐像、胎蔵界大日如来坐像、地蔵菩薩像の応急処置になります。
御住職の許可をいただいたのでその様子を報告をさせていただきます。

 

 

台座の破損状況が予想より酷く、特に蓮弁は触れば落ちてしまう状態でした。光背や本体は6月に元通りに応急処置してあります。


こちらは破損した蓮弁の一部です。本来、存在していた部分に取り付けるのですが、そう簡単にはいきません。

 

他の部分も補強しないといけない状態でした。

 

破損した台座の一部

 

2つの台座とも同じような破損の仕方です。

 


一度、全体を確認し工房のアシスタントさんと、どのように進めていこうか考えていきます。

この方法で行こうと決めますが。。。

 

想定外の破損も見つかり、もう一度違う方法で進めていくこともありました。

 


冷や汗が何度も出ましたが工房アシスタントさんが頑張ってくれたので無事に台座も組み上がりました。

 

完成しました。 仏様も嬉しそうに見えます。

 

 

御住職も安堵し喜んでいました。

能登半島穴水町は今年中に全て応急処置が終わりました。

 

このような機会を得ることができ多くの事を勉強させていただきました。ご縁をありがとうございました。

 

次回からは七尾にいきます。

 

 

 

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