5月31日 能登半島地震による仏像の応急処置活動

 

当工房では国の文化財レスキューによる仏像の応急処置活動をしています。

 

主に能登半島地震によって破損した仏像になります。

 

 

今回は阿弥陀如来立像の応急処置になります。
破損した部分を丁寧に確認し、仏像本体へ負担をかけないよう慎重に補修を進めます。

 

文化財保存の観点から、一時的な補強でありながらも将来的な本格修復に支障をきたさない方法を選択しました。

 

 

 

光背の破損


虫喰いによって使えない部分もありますが出来る限り元の状態にします。

 

    

放射光の棒を差し込みます。穴をあけます。

 

     

 

破損している部分を膠で接着。

 

ところどころ虫喰いがあるのが心配です。

 

 

台座の応急処置

 

膠で接着していきます。

 

 

設置具合を入念にチェック。

 

 

完成 

 

大切に守られてきた仏様が、穏やかなお姿を取り戻し、  その瞬間、空間が優しさと安らぎに包まれました。  

 

祈りの象徴である仏像を次の世代へと受け継ぐため活動しています。

 

仏像の応急処置についてのご相談は気軽にご連絡ください。