2025年

7月

15日

達磨大師像、大権修利菩薩像、開山像、道元像、瑩山像の納品

 

【茨城県鉾田市に五体の仏像を納入いたしました】  

 

このたび、新築された本堂に向けて、二年前から打ち合わせを重ねてきた五体の仏像を無事に納めることができました。 その様子を紹介します。

 

最後には工程動画もありますので、どうぞ最後までご覧下さい。

 

達磨大師像と大権修利菩薩像

 

達磨大師像、大権修利菩薩像

  

開山像、道元像、瑩山像

 

道元像
続きを読む

2025年

7月

06日

仏師による木彫り虚空蔵菩薩

 
木彫り 虚空蔵菩薩のオーダーメイド仏像
今回ご依頼いただいたのは、虚空蔵菩薩像です。
お客様のご希望をもとに、光背のデザイン・台座の蓮の花・本体の装飾まで、細部にわたりオリジナルで制作した、完全オーダーメイドの仏像となります。
制作の工程動画もございますので、ぜひ最後までご覧ください。
 
デザインのこだわり
光背には、柔らかなラインを加え、唐草模様も独自にデザインしました。
仏教において唐草は蔓草が伸びて絡み合う様子を文様化しています。生命力や長寿を意味します。この仏像が、次世代まで人々を静かに見守る存在となりますように願いを込めています。
台座の蓮坐は少し開き気味にして全体のバランスを整えています。
本体の装飾もオリジナルになります。
 

 

仏像の木材について

 

当工房では木目の細かい木曽檜を使用します。色むらもなく質感の良い部分を使います。

 

年輪の幅が1ミリ以下になる場合が多いです。顔が際立ちます。

 

続きを読む

2025年

6月

30日

能登半島地震による仏像の応急処置 修理

 

令和6年能登半島地震により損傷を受けた数多くの仏像たち。  

その尊いお姿を守るため、私は文化財レスキューの一員として現地に赴きました。

 

崩れ落ちた台座、砕けた光背、傷ついた仏の表情──  

ひとつひとつに祈りを込め、丁寧に手を添えながら、再び元の尊厳ある姿へと蘇らせました。  

 

 

本体の破損

 

手と胴体足が分離している状態でした。顔も落ちた衝撃で傷がついていました。

 

続きを読む

2025年

6月

16日

木彫りの開山像 曹洞宗

 

今回は曹洞宗のお寺様からのご依頼になります。当工房はお寺様、個人様も含め幅広くお問い合わせをいただきます。お気軽にご相談下さい。


木彫りの開山像の仕上げです。丁寧に仕上げていきます。

 

 

手の周りも綺麗に仕上げていきます。工房見学に来られる方に驚かれるのは全て刃物だけで綺麗にします。紙やすりなどは一切使用しません。

 

作業様子もYouTubeで公開していますのでよろしければご覧下さい。

 

続きを読む

2025年

5月

31日

5月31日 能登半島地震による仏像の応急処置活動

 

当工房では国の文化財レスキューによる仏像の応急処置活動をしています。

 

主に能登半島地震によって破損した仏像になります。

 

 

今回は阿弥陀如来立像の応急処置になります。
破損した部分を丁寧に確認し、仏像本体へ負担をかけないよう慎重に補修を進めます。

 

文化財保存の観点から、一時的な補強でありながらも将来的な本格修復に支障をきたさない方法を選択しました。

 

 

続きを読む