2026年

6月

23日

木彫りの恵比寿像 仏師の受注販売

今回は木彫りの恵比寿像のご依頼です。

ふっくらと笑顔の表情をご希望でした。

職人の手によって、木材が愛らしい恵比寿様へと姿を変えていく様子をお届けします。

 

1. 木取り(きどり 恵比寿像の彫り出す場所を探す

 

 

まずは、恵比寿様の豊かな表情を彫り出すための最適な木材を選びます。木目の流れを読み、どこに顔があり、どこにふくよかな体があるのか。木を見ながら、設計図を描きます。

 

2. 荒彫り(あらぼり)

 

大きなノミを使い、木材から余分な部分を大胆に取り除いていきます。この段階ではまだ形は整っていませんが、少しずつ恵比寿様の「ふっくらとしたシルエット」が浮かび上がり、工房に木の香りが広がります。

 

3. 仕上げ彫り — 笑顔の細部を整える

小さな彫刻刀に持ち替え、優しげな目元、福々しい頬、そして見ているこちらまで幸せになるような「柔らかな微笑み」を彫り込んでいきます。一彫りごとに、恵比寿様に命が宿っていく瞬間です。

 

4. 仕上げ — 心が温まる質感へ

最後に刃物で表面を滑らかに整えます。触れたときに木本来の温もりを感じられるよう、丁寧に仕上げます。毎日触れて、笑顔になれるような優しい質感を大切にしています。

 

 

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2026年

4月

19日

ロンドンからお客様が来られました

 

先日、ロンドンからお客様が工房にお越しくださいました。  

当工房には海外からの訪問が年々増えており、異文化の方々が仏像彫刻に関心を寄せてくださることに、いつも驚きと喜びを感じています。

 

先月だけでも、セルビア、デンマーク、イギリスと、さまざまな国からお客様が訪れてくださいました。  

遠い国から仏像彫刻を学びに来てくださることは、本当にありがたいことです。

 

 

工房見学は現在、【予約制】とさせていただいております。  

ご興味のある方は、どうぞお気軽にお問い合わせください。

 

これからも、国や文化を越えて多くの方と仏像彫刻の魅力を共有できれば嬉しく思います。

2026年

3月

21日

木彫りの龍のご依頼 オーダーメイド龍

 

当工房にて木彫りのオーダーメイド龍のご依頼を頂きました。

仏師という仕事柄、仏像のご依頼が多いですが龍などのご依頼も増えてきています。

 

 

今回のご依頼は県外の会社様からのご依頼です。

 

正面から見てSのシルエットになるようなデザインでのご依頼でした。

 

髭などは破損の面も考えて当初の図案から少し変更して作りました。強度を持たせるためです。

 

今回はデザイン画の持ち込みでしたがこのように木彫りにすると迫力が出てきます。

 

 

このようなご依頼を頂いたことを嬉しく思います。

 

 

問い合わせ、ご依頼はメール又は電話でご連絡下さい。

 

 

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2026年

3月

13日

海外の彫刻家が仏師の元へ修業に来た

この冬、プエルトリコから彫刻家の方が一ヶ月の修業に来てくれました。  
当工房では彫刻家向けのスキルアップレッスンを行っているのですが、海外からのお問い合わせも増えており、今回もプロの方が長期で学びに来ました。
仏像の基礎知識や彫刻の基礎、漆、金箔など、仏像制作の流れを一通り体験していただきました。こちらも刺激を受ける場面が多く、とても良い時間になりました。
長期滞在の方が過ごしやすいよう、工房内にゲストルームも準備しています。次回の長期レッスンは夏の予定で、年に二回だけの開催です。
興味のある方は、ぜひ気軽にご連絡ください。
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2026年

2月

16日

希少な日蓮聖人立像”を木彫りで制作|木曽檜の一点物オーダーメイド仏像

日蓮聖人像

 

このたび、木曽檜を用いた日蓮聖人像(立像)が無事に完成いたしました。  

日蓮聖人像は座像でのご依頼が多いのですが、今回は珍しい「立像」での制作。  

立ち姿ならではの凛とした気配、祈りの姿勢がそのまま木の中から現れたような、力強い作品となりました。

 

木曽檜の美しい木肌と香りが、日蓮聖人の清らかな存在感をより一層引き立てています。

 

 

日蓮聖人とは|像を迎える前に知っておきたい基礎知識

 

日蓮聖人(1222–1282)は、法華経を中心とした教えを説き、日本各地で布教活動を行った僧侶です。 

その生涯は厳しい修行の連続でしたが、どのような状況でも法華経を信じ抜いた強い精神力で知られています。

 

日蓮聖人像には、  

経巻を手にする姿  

合掌する姿  

厳しさと慈悲を併せ持つ表情  

 

などがよく見られます。

 

 

今回のご依頼について|県外から届いた熱い想い

 

今回のご依頼は県外からわざわざ当工房を探してくださったお客様からのものです。  

「木彫りの日蓮聖人像を探しているが、理想の表情や姿が見つからない」とのことで、  

オーダーメイドでの制作をご希望されました。

 

立像を選ばれた理由や、日蓮聖人への深い思い入れを丁寧にお聞きし、  

その想いを形にするために、デザインから表情まで一緒に作り上げていきました。

 

 

木の中から出てくる様子を動画にまとめましたのでよろしければご覧ください。

 

 

当工房へのご依頼、問い合わせはメール又は電話からご連絡ください。

 

Mail

[email protected]

 

TEL

 

076-207-4672

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2025年

12月

06日

仏像の光背修理|破損から修復までの記録

 

北陸は浄土真宗のお寺が多く、放射状の光背を持つ阿弥陀如来像などが数多く祀られています。地震や経年劣化によって破損した光背の修理・修復のご相談も、日々多く寄せられています。

 

修理前:破損した光背の状態

 

まずは、修理前の状態をご覧ください。長年の風化や地震の影響で、光背の一部が欠け、木地が露出しているところもあります。パーツもバラバラになっています。

 

 

修理中:丁寧な補修作業

 

破損箇所を確認し、元の形状を忠実に再現するよう木地を補作します。接着には、伝統的な素材である漆を使用し仏像に負担をかけないよう慎重に進めます。

 

 


こちらは破損した部分に漆を塗りました。

この後、金箔を貼るための下地となります。

 

 

全体的に修復しました。修理箇所がはっきりと分かります。ここから、周囲と自然に馴染むよう色味や質感を調整していきます。

 

お寺様、個人様

修復の問い合わせは気軽にご相談ください。

2025年

12月

05日

仏教モチーフのオリジナルキャラクターづくり

 当工房ではこのたび、寺院様より木彫りマスコット制作のご依頼をいただきました。 

 

 

 

仏教の教えやご本尊に親しみを感じていただけるよう、極楽浄土に登場する六鳥のマスコットキャラのご依頼をいただきました。

今回はそのうちの一つ「迦陵頻伽(かりょうびんが)」をモチーフに、子どもの姿をしたオリジナルキャラクターを木彫で丁寧に仕上げております。

 


 


迦陵頻伽とは

 

極楽浄土に住むとされる想像上の鳥で、美しい人の顔と鳥の身体を持ち、その歌声は仏の教えを讃えるように清らかで、聴く者の心を癒すと伝えられています。古来より仏教美術や寺院の装飾にも多く登場し、平和や調和の象徴として大切にされてきました。

 

 

今回の木彫マスコットは、手に楽器を持たせ、どこか親しみやすく、愛着の湧くデザインに仕上げました。お子さまや参拝者にも親しまれるよう、やさしい表情と温もりのあるフォルムを大切にしています。

 

当工房では、寺院や企業様向けの「木彫マスコット制作」「ゆるキャラ制作」のご依頼もあります。

 

 

伝統的な技法を活かしつつ、現代の感性に寄り添ったキャラクターづくりをお手伝いします。  

 

 

仏教モチーフのキャラクターや、地域の魅力を伝える木彫りのゆるキャラなど、オリジナルデザインのご相談もお気軽にどうぞ。

2025年

11月

24日

【輪島へ】4メートルの仏像レスキュー

 

先日、能登半島地震の被災地・輪島へ、仏像のレスキュー活動に参加してきました。

 

 

画像は見せる事が出来ないので仏像を少し変えてイメージイラストを載せました。

 

今回の対象は、なんと高さ約4メートルにも及ぶ大きな仏像。貴重な文化財を守るため、全国から集まった技術者たちとともに、慎重に、そして心を込めて作業にあたりました。

 

解体か?そのままか?現地での判断

 

当初の計画では、仏像の腕やお顔のみを取り外して搬出する予定でした。

 

しかし、現地に到着してみると、想像以上に過酷な状況が待っていました。搬出経路は、滑りやすく狭い急な階段。このままでは安全に運び出すことができないと判断し、急遽、仏像を一度解体してから搬出することに。

 

無事の搬出

 

慎重に、丁寧に、仏像を解体し、ひとつひとつの部材を運び出していきました。作業中は常に緊張感がありましたが、無事にすべてを搬出できたときの安堵感は、言葉にできないほどでした。

 

また、現場では多くの技術を学ばせていただきました。仏像の構造、解体の手順、運搬時の工夫など、どれもが貴重な経験です。

 

 

こうした知識と技術を、今後の活動や教育の場に活かしていきたいと思います。

 

最後に

 

仏像の写真は諸事情により掲載できませんが、その場に流れていた静謐な空気、仏さまを守ろうとする人々の真摯な想いは、今も心に深く残っています。

 

このような機会をいただけたことに、心より感謝いたします。

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2025年

11月

09日

仏像の修復 石川県のお客様

仏像の修理


前回、台座の修復に続き今回は本体の修復です。前回の続きはこちら

仏像の破損箇所
・右足の破損
・指3本の破損
・後頭部の破損と劣化
となります。

今回は加えて足や手顔、胴体のクリーニングもします。

仏像の修復


先ずは足の破損を漆で接着します。

糊漆をつくり接着していきます。


次は破損し、なくなっている指をつくります。


糊漆で接着。

ここから削り微調整をして漆塗りに入ります。

動画で見たい方はこちらをご覧下さい。




本体のクリーニング

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2025年

10月

13日

仏像台座の修復 続き 石川県のお客様

 

今回の修復は、前回に続いて仏像の台座部分。長年の使用や環境の影響で、木部に腐食が見られました。

 

まずは腐食した箇所を丁寧に補強し、漆を用いて「木固め」を施します。

 

 

これは、木材の強度を高めるための大切な工程。台座の組み立てが正確に行えるよう、木をしっかりと固めておく必要があります。

 

 

 

折れてしまっていた部分には、漆を調合して接着剤をつくり、慎重に接着。

 

 

連弁(れんべん)と呼ばれる蓮の花びらのような装飾を、ひとつひとつ貼り合わせていきます。

 

 

 

さらに、補強のための木棒を新たに加工し、差し込んで固定しました。

 

本来であれば、蓮台の下にも装飾パーツが付く仕様ですが、今回はお客様とご相談のうえ、安定性を重視し「固定用の台」のみを設置することに。見た目の美しさと安全性の両立を図りました。

 

 

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2025年

10月

01日

金沢市 能登半島地震による仏像の文化財レスキュー


当工房は能登半島地震によって破損した仏像の応急処置活動を行なっています。 

国の文化財レスキューになります。尊い御像を次の世代に繋ぐお手伝いをしています。

 

 


今回は金沢市のお寺様からご依頼を頂き破損した仏像の応急処置にあたりました。

 

 

稲荷像の損傷確認

 

転倒により足元や衣の破損がありました。細部まで丁寧に状態を確認し慎重に方針を立てます。

 

 

他の像も確認していきます。

 

 

光背の破損。

応急処置の一部を紹介。

 

接着部分に膠が残っており、彫刻刀を用いて丁寧に除去。

 

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2025年

9月

30日

仏像の台座修復|漆による虫喰い補修と素地調整

 

前回のクリーニングを終え、今回はいよいよ台座の修復工程へと進みます。

前回のブログはこちら

 

とはいえ、すぐに修復に取りかかれるわけではありません。仏像を支える台座は、構造的にも重要な役割。

 

まずは設置部分の補強から始め、安定性を確保する必要があります。

 

 

・虫喰いと腐朽部分への対応

 

次に向き合うのは、台座の虫喰いや腐朽した箇所。指で押すと柔らかく沈む部分があり、木の繊維が弱っていることが分かります。今回、こうした箇所には埋め木を施した後の木固めが必要になりました。

 

一般的には樹脂を用いる方法もありますが、今回は漆を選びました。漆は日本の伝統技法であり、木に深く浸透しながら自然な硬化を促します。何より、仏像にふさわしい素材として使われます。

 

 

漆による木固め

 

埋め木後、漆を用いて木固めを施します。漆が木の内部に浸透し、柔らかくなった部分をしっかりと補強します。

 

錆漆の調合と素地調整

 

特別な割合で調合した錆漆を用いて、錆付けと素地の調整を行います。この工程では、台座表面の凹凸を整えていきます。

 

 

湿度、温度管理と乾燥

 

 

漆は湿度や温度に敏感な素材です。乾燥には一日要するため、適切な湿度を調整しながら静かにその時を待ちます。まだ湿度が低いので湿度を上げて乾燥します。

 

当工房は故人宅のお客様からお寺様まで幅広くご依頼があります。

気軽にお問い合わせください。


次回もよろしくお願いします。

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2025年

9月

28日

戦国武将像の魂を木に刻む 木彫像

 

仏像彫刻で培ってきた技術と精神を礎に、世界にただ一つの武将像をお届けしております。  

その一体には、武将の生き様と依頼者様の想いが、静かに、そして力強く宿ります。

 

このたび、ある戦国武将をモデルとした木彫像のご依頼をいただきました。  

お名前は控えさせていただきますが、深い敬意と祈りを込めてご相談くださったこと、心より感謝申し上げます。

 

 

粘土原型から始まる、魂を込めた制作

 

ご依頼者様の強い顔への思いからまず粘土で原型を制作するところから始まりました。  

 

武将像のオーダーでは、表情や姿勢に個性と魂を宿すことが何より大切です。仏像彫刻と同じく、ひと彫りひと彫りに祈りを込めながら、精密彫刻としての完成度と精神性の両立を目指しました。

 

顔の表情には特にこだわり、ただの「似せる」ではなく、「想いを映す」ことを意識しています。木彫りオーダーメイドだからこそできる、深い表現があります。

 

 

今回、使用した木材が木曽檜

 

 

当工房は手道具を主に使い丁寧に彫り出します。

 

制作工程はYouTubeで公開中

 

手道具ならではの制作の様子は、YouTubeにて動画でご覧いただけます。  https://youtu.be/VcpaVDfhRf8?si=UvCGN-YB0u06vWTE

 

 

武将像制作の流れを、静かに丁寧に記録しました。ぜひご覧ください。

 

 

武将フィギュアや木彫彫刻にご興味のある方、歴史好きの方にも楽しんでいただける内容になっています。

 

 

ご依頼の流れと対応内容

 

武将像の制作は、以下のような流れで進めております:

 

1. お問い合わせ(メール・電話など)  

2. 打ち合わせ(ご希望の武将、サイズ、ポーズ、など)  

3. 粘土原型の制作  (希望制)

4. 木彫本体の彫刻  

5. 納品(全国、海外対応)

 

個人の方はもちろん、神社仏閣や法人様からのご依頼も承っております。  

 

オリジナル武将像の制作など、柔軟に対応いたします。

ご希望の方は気軽にご連絡ください。

 

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2025年

9月

22日

仏像の修復 台座

 

今回のお仕事は、歴史ある仏像の修復です。  

 

まずは台座のみをお預かりし、現状を尊重しながら丁寧に修復を進めていきます。

 

塗り直しなどは行わず、仏像が歩んできた時間をそのまま受け止める方法になりました。

 

状況確認

台座には割れや破損が多く見られ、虫食いの痕もあります。  紐を外すと2つに剥がれてしまいます。

それでも、これほどの年月を経てこの状態で残っていることから、大切に守られてきたことが感じられます。

 

 

クリーニング作業

ホコリを取り除き、慎重にクリーニングを開始。  

 


金箔を傷めないよう、自ら調合した専用の溶液を
2回に分けて染み込ませ、煤汚れを落としていきます。

 

 

煤が落ち、台座本来の表情が少しずつ現れてきました。  

 

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2025年

9月

20日

NHK全国放送のお知らせ

このたび、能登半島地震に伴う仏像の文化財レスキューの取り組みについて、NHK金沢様より密着取材を受けました。  
取材の様子は全国放送にて再放送されているとのことです。(詳細は下にあります)
地震によって損傷を受けた仏像は今も多く残されており、現地では不安の声が上がる中、応急処置を施させていただきました。  
それぞれの地域で、仏像がいかに祈りの対象として大切にされているか――その姿が映し出された内容となっております。
【放送予定】  
9月22日(月)NHK「おはよう日本」  
放送時間:早朝5時台(予定)
もしその時間にご覧いただける方がいらっしゃいましたら、早朝ですが、ご視聴いただければ幸いです。  
ご興味のある方は、録画でのご視聴もおすすめいたします。
※報道の都合により、放送日時が変更となる可能性がございます。あらかじめご了承ください。