2024年
9月
03日
火
手のひらサイズの仏様 小さい仏像販売
台座はシンプルで光背がないので本体が際立ちますので宜しければ完成までの様子をご覧下さい。
今回のご依頼
石川県のお客様
仏壇はないのですが床の間に置いて、いつも心静かに拝む毎日を過ごしたいとお話しされていました。
図案を描きました。
ノコギリや鑿で輪郭を出していきます。
この段階でとても良い香りがしてきます。
叩き鑿で形を出してきます。個人的に仏像彫刻の音が心地よくいつも癒されています。
2024年
8月
11日
日
10月26日 本尊 薬師如来佛 開眼記念法要のご案内
当工房で真言宗豊山派寺院 薬師寺さまの本尊の模刻を手がけています。
本尊は秘仏となっており常に見ることは出来ません。そこで参拝可能な模刻仏像のご依頼をいただきました。
10月26日にお披露目会がありますのでよろしければお立ち寄りください。
午前中は法話や開眼供養が行われます。午後からはイベントが開催されます。商店街の秋まつりの日に行うので盛り上がりそうです。
寺院は商店街の中にあります。とても雰囲気の良い場所です。
タイムスケジュールになります。
私も参加予定です。
今のところ午後2時から午後4時の間でワークショップをやる予定です。
【内容】
仏像の木材で自分の箸を作ろう
時間 30分
予約制
ワークショップ以外にも仏像彫刻の相談なども受け付けています。
仏像を彫っているけど分からないからアドバイスが欲しいという方も大歓迎です。
事前の予約連絡をして頂けたら対応します。
この機会にお会いできる事を楽しみにしています。
〒275-0011 千葉県習志野市大久保1丁目17−14
真言宗豊山派寺院 薬師寺
(商店街の中にあります)
最寄駅 京成大久保駅 徒歩3分
予約はこちら
toshiharu.sakagami@gmail.com
2024年
8月
07日
水
能登半島 穴水町 仏像応急処置活動 3
応急処置活動とは
能登半島地震によって破損した仏像を対象にしています。後に修復することを前提とした応急的な方法を施します。
当工房では基本的に合成接着剤は使わず膠(にかわ)を使用して接着していきます。
膠はお湯に浸けると剥がすことができます。そうすることによって分解して修復する事が出来ます。
だいぶ破損があります。他にも破損していたのですが写真は一部になります。
今回も、だいぶ破損があります。他にも破損していたのですが写真は一部だけです。
状態を確認して段取り良く進めて行きます。
移動は金沢駅から特急バスとタクシー移動ですので5〜6時間程しか時間がとれず、この時間で完成出来るように進めます。
こちらのお寺様は真言宗のお寺様ですので立派な大日如来坐像が2体ありました。
胎蔵界と金剛界の大日如来坐像になります。
御住職から写真の許可をいただきました。
破損していた頭部や足がくっつき嬉しそうに見えます。
次回も継続していきます。
2024年
6月
30日
日
能登半島 穴水町 仏像の応急処置
当工房では能登半島地震で被害の受けた仏像の応急処置活動を行っております。国の文化財レスキュー事業。
前回の活動に続き今回も穴水のお寺様になります。
穴水町は海が綺麗で晴れると気持ちが良いです。
実は先週から雨予報が続いていましたが、この日だけ綺麗に晴れ。
仏像の状態を確認しアシスタントと話し合って確認していきます。
破損状態が地震の大きさを物語っていました。
前回、訪れたお寺様の仏像と同じ壊れ方をしていました。
仏像を作る側として強度を考える機会にもなりました。
先人の技術を肌で感じつつ、先人の残した大事な仏様を残し続けていかなければならないと思うばかりです。
綺麗に組み立てることが出来ましたが写真は応急処置の様子だけにしておきます。写真の許可は御住職よりいただきました。
今回、使った膠は少し乾きが遅かったので近くのお寺様に行った際にもう一度、確認出来たらと思います。
読んでいただきありがとうございました。
2024年
6月
27日
木
仏壇に納める仏像 故人のために迎える仏像販売
今回は故人の為に迎える仏像のご依頼です。
今回は薬師如来坐像になります。
一般的には家庭の仏壇に納める仏像は阿弥陀様やお釈迦様が多いのですが、薬師如来像に思い出があるという事でこちらの仏様になりました。大切な方の為に何か形を残してあげたいという気持ちが伝わります。
薬師如来とは
疫病やケガなど、痛みや苦しみから救ってくださる仏様と言われています。
そして左手を前に差し出し薬壺を持つことが多いです。
今回、使用する木材は木曽檜です。日本で古来から愛されているヒノキの中でも木目、質感が最高品です。
当工房でもお勧めする木材です。
荒彫り
木から仏様を彫り出していきます。
大まかな形が出てきました
2024年
6月
15日
土
能登半島 仏像応急処置
能登半島で地震の被害にあったお寺様の元へ行き仏像の応急処置をして来ました。国の文化財レスキュー事業です。
本当は直ぐにでも行きたかったのですが正式な手続きをとり許可がおりるのに時間がかかりました。
今回は穴水のお寺様へお伺いしました。
近くにもお寺様があるのでそちらも次回。
地震で倒れ破損している仏像が多くあり応急処置をさせていただきました。
1日で4体の仏様があり一人では難しいのでアシスタント3名を連れて行きました。
本当は完成写真を載せたい所ですが、控えさせていただきます。
今回の活動では多くの方から支援を頂いた能登支援ステッカーの売り上げの一部を使わせていただきました。
このような活動が出来るのは皆様のおかげです。
ありがとうございました。
2024年
6月
01日
土
金箔の阿弥陀如来坐像
金箔の阿弥陀如来坐像のご依頼
個人のお客様です。金箔の仏像は漆を塗って金箔を貼るのでお時間が彫刻だけの場合と比べて2倍程かかります。
金箔を貼る前の仏像です。
金箔を貼った状態
だいぶイメージが変わります。
顔の雰囲気も変わりました。
金箔は漆で接着していますので耐久性が高くなります。特に傷つけない限り数百年の耐久性が出ます。
そのような理由も含め、お寺様では金箔を貼ることもあります。
工程動画をYouTubeでまとめました。よろしければご覧下さい。
仏像の注文、問い合わせは気軽にご連絡ください。
仏師 坂上俊陽
2024年
4月
13日
土
故人の為に迎える仏像 阿弥陀如来像
今回のお仕事は仏壇に入れる仏像になります。
今回の仏像は故人の為に迎える仏像となりますのでいつもよりオリジナル要素が入ります。よろしければ最後までご覧下さい。
今回も綺麗な木曽檜です。たまに色の違う筋が出てきて彫り直す事もありますが大丈夫そうです。
叩きのみで形を出していきます。この仕事の楽しい所は角材から仏様が出てくる様子を見ることが出来ること。
荒彫りで大まかに形を出しました。木の表面に色斑や筋も出ないようで安心しました。今後、修理が出来るように手は別々で彫ります。
手の彫刻
2024年
3月
11日
月
水子供養 わらべ地蔵
お地蔵さんの子供の姿になります。顔と体の大きさのバランスを変える事よって幼いお地蔵さんになります。そこはお客様と相談して決めていきます。
笑顔でふっくらと優しい顔にしていきます。
木目の細かい基礎日のを使用します。ここから彫り出していきます。
ノコギリなどを使用し荒彫りで輪郭を出していきます。
大まかに体を彫り出します。
全体的に形を出して細かい所を仕上げ用の彫刻刀で整えていきます。
2024年
3月
04日
月
仏師が彫り出す木彫りの大黒様
今回のご依頼は大黒様です。
大黒様は七福神の一人で五穀豊穣、商売繁盛、学業成就など縁起の良い神様として有名です。
事業をされている方からの注文が多く飛躍の意味を込めて動きを付けたポーズを入れる事が多いです。
踊り大黒天なども人気です。
ご依頼主様は新しい事業に挑戦していこうということで一歩踏み出して小槌を打ち出すポーズになりました。
今回は大まかに工程の紹介をします。
木材は木曽檜です。木目が詰まっているので顔を彫り出す時に優しい表情になりそうです。
荒彫りで形を出していきます。
2024年
2月
21日
水
手のひらサイズの観音様
手のひらサイズの観音様:小さな仏像は個人のお客様から念持仏のようなお守り仏としてもご依頼をいただきます。
今回のお仕事は観音様のシルエットや衣を引き立たせます。
光背は無しで台座もシンプルになりました。
シンプルにすると仏様に目がいきますね。台座や光背をこだわるのも良いですが、今回みたいにシンプルにすると仏様が引き立ちます。こちらはお客様と相談したオリジナルのデザインです。
素材は木曽檜。木目の細かいヒノキです。質感も良いのでお客様にも喜ばれます。
ご縁をありがとうございます。
誰かにとって特別であればいい。その様なコンセプトで当工房はこれから出会うお客様にとって特別となる仏様を迎えていきたいと思います。
「仏像の注文について」
気軽に問い合わせ下さい。
2024年
2月
03日
土
仏師の木彫り布袋様の魅力と作り方。手彫りのオリジナル仏像。
今回は当工房のオリジナルの布袋様の彫刻を紹介します。
布袋様(ほていさま)とは
七福神のうちの1人で袋を持った笑顔が印象的です。この袋の中には宝物がいっぱい入っています。
笑う門には福来るという縁起物として良く飾っているお家が多いです。
開運や夫婦円満、子宝、無病息災、商売繁盛、など、さまざまなものがあるといわれています。当工房には様々な思いを持って手彫りの仏像をご依頼される方が多いです。
こちらが当工房のオリジナルの布袋様です。
お客様と相談して決めた図案になります。
早速、彫刻の様子を紹介していこうと思います。この木の塊から彫り出します。
木材は上質な木曽檜を使用します。
木目が細かいので顔の表情が綺麗に出ます。
叩きのみで形を出していきます。ここは大きく木材を彫っていきます。
2024年
1月
19日
金
石川県金沢市 仏像の修理
能登半島地震の揺れで破損した仏像の修理をご依頼を頂きました。
破損状態
台座は落下して破損が多い部分があります。光背は無い部分もあり触るとバラバラになりそうです。
破損したパーツが多くあります。
この仏様はご先祖さまが大事にして何代も受け継いでいるようです。
台座は少し本来と違う順番や向きのものがありました。どうするか相談し今の状態で修理することになりました。
一度、分解して綺麗にします。その後、破損した部分を直して組み立てます。
あまり多くは公開出来ませんが綺麗になりました。
お客様も喜んでいただき嬉しい限りです。ご縁をありがとうございました。
問い合わせの際は、メールまたは電話でご連絡下さい。
MAIL:toshiharu.sakagami@gmail.com
TEL :076-207-4672
2024年
1月
12日
金
能登地震復興支援について
『報告』
最新情報
8月3日
能登半島 穴水町へ仏像の応急処置活動
真言宗のお寺様
6月30日
能登半島穴水町の寺院
仏像の応急処置活動 (前回とは違う場所です)
国の文化財レスキュー事業です。
仏像の破損もありますが、やはり光背の破損はどこのお寺様に行ってもあります。
一つ一つ集めて丁寧に膠で元の状態にしていきます。
無事に納まりホッとしております。次回は8月になります。まだまだ多くの要請がありますので力になれるよう努めていこうと思います。
6月15日
能登半島穴水町の寺院
仏像の応急処置活動がスタートしました。
国の文化財レスキュー事業です。
当工房のメンバーを総動員して取り組んでおります。支援金は美大生スタッフの交通費に使わせていただきました。
ご支援ありがとうございます。
2024年
1月
09日
火
安否報告
お知らせ
今回の地震に伴い
多くの心配のご連絡を頂きありがとうございました。
大きな揺れと共に所々ものが落ちましたが大きな被害はありません。
能登地方の被災された方へお見舞い申し上げるとともにこれ以上の彼害がないことを祈っております。