木彫りのワークショップ

去年から始めた新しい試みとして木彫りのワークショップを東京で開催しました。
これから職人になりたい人が、彫刻を体験したり、本職の人に話しを聞ける場を開きたいと思い開催しました。
東京では3ヶ月に1回ほど開催しています。おかげさまで大好評です。

金沢では外国人向けのワークショップを開催しています。
これからも新しい試みをどんどんしていきたいです。

仏像の木材で表札

今回の注文は仏像の木材で表札を作って欲しいという注文を受けました。仏像の木材は木曽檜で木目、香りも良いです。

木彫刻クリエイター、仏師弟子入り

当工房は沢山の方からの弟子入りアシスタントの志願者が多く来ます。
「純粋に木彫の専門学校で学んだ子が木彫刻家になりたい。デザインを学んだ子がデザインを活かした木彫を作りたい。仏像を彫りたいので仏師になりたい。木彫から販売まで創造していく木彫クリエイターになりたい」など様々です。

そこで去年、弟子入り志願者が多かった京都の造形大学と職人を育成する専門学校の二校の卒展を見にいきました。

まずは専門学校。京都で木彫をやっている方だったら、直ぐに分かってしまいますね。写真は撮って良いそうですので許可をもらい撮らせてもらいました。





こちらは木工以外の写真がありませんでした。ごめんなさい。でも良い作品なので載せました。
こちらの学校は、その道の職人がきっちり教えてくれるので技術が上がりそうです。作品の出来るまでのプロセスや感性やデザイン的思考も個人的に知りたい気もしますが、話しを聞くと作る事で大忙しだった印象です。
それでも若い感性が見れて楽しかったです。
次は造形大学。
こちらは大学の卒展なので、作品を作るまでの過程やプロセスが見れ自分は何の為にこの作品をつくったのかが見れました。デザイン科は特にそういう印象が強かった気がします。木彫の技術は、ほとんどない状態でスタートとなりそうですが感性やデザイン思考が磨かれています。(専門学校の方のカリキュラムを見るとデザイン学もある様です。)

両校の長所も見れたので良かったです。

当工房では長所を伸ばして良いものづくりをしてもらいたいので、専門学校の様に木彫の技術がある子には技術を活かしながらデザイン的思考能力や感性を伸ばして展示、企画、注文まで行けるところまで教えたい。

大学の様な所では、今持っている感性を活かしてもらいながら彫刻の技術を教えていく。そんなスタイルになります。

そんな将来ある若手達と新しい企画やものづくりをしていけると思うとワクワクします。

実際、自分はどっちの方のアプローチでこの道に入ったかと言うと普通高校卒業して弟子入りしたので技術から入りました。しかも少し漆と彫刻をやった事がある程度です。
修行が終わり独立してから足らないと感じる分野を一生懸命勉強しました。技術が、かなり抜き出ている人や感性が抜き出ている人以外はいきなり生計を立てていくのは難しい事を体験しました。

当工房では、長所を活かした指導をしていこうと思います。ただ、そればかりしていたら当工房は大赤字になってしまいますので指導以外の午後時間は、お仕事を手伝い支えてもらいたいです。
今年も新しい風が吹きそうで楽しみです。

よろしくお願いします。

弟子入り志願者の質問 Q&A

弟子入り希望者から良くある質問をまとめて見ましたので参考にして下さい。


Q 将来は仏像ではない木彫作家になりたいのですが大丈夫ですか。

A 当工房は弟子の方の新しい感性も取り入れたいので仏師にならない方でも大歓迎です。午後の仕事時間は仏像のお手伝いになりますので、その技術を応用して自分の作品作りに活かして下さい。

 

 

Q 美大卒、専門卒、高卒などの経歴で採用は変わりますか。

A 特にありませんが、刃物の使い方や研ぎが少しでも出来ると助かります。それよりも素直で元気な人と共に成長出来たらと思います。

 

 


Q 学校で習う彫刻とは違いますか。

A 学校で習っていた美術経験者の方は自分が作りたいものを彫刻していた方が多いと思います。当工房は、依頼主がいますので、その方の為に作るお仕事になります。分かりやすく言うと、自分の為の彫刻か依頼主の為の彫刻かという事です。自分の作品しか作りたくない方には向いていません。技術面では精度を要求されるお仕事ですので、研ぎや技術があまいともう一度やり直す場合もあります。

 

 


Q 休みはありますか。仕事時間は何時から何時までですか。


A 土、日、祝、お盆、正月休みがあります。それ以外に用事がある場合は前もって言って頂ければ休みは自由に取れます。朝9時から自分の技術向上の時間。
午後1時から午後6時までお仕事ですが、体力面できつい場合や予定を入れたい場合は相談して頂ければ変更も可能です。自分の体調を優先して下さい。

 

 Q 石川に友達はいないので友達ができるか心配です


A 自分も5年前に来たのですが同じでした。石川は伝統工芸、伝統芸能など、とても盛んですので同じ若い方が活動していますので自主的に会って仲良くなるのが良いと思います。趣味のスポーツ仲間も増えました。


Q 坂上さんはどんな人ですか。趣味とかありますか。仕事中はどんな感じですか。

A 色々な事に興味があるので勉強して取り入れています。弟子の方からも学ぶ事もあると思いますので、新しい感性を吸収したいと思います。趣味はスポーツや読書、畑もやっています。
仕事中は、黙々とやって無言になってしまう事が多いですがコミュニケーションは大事にしたいので気軽に話しかけてほしいです。

 

 


Q 弟子入りする前にしておいた事はありますか。

A それぞれの工房で色がありますので、色々調べて自分に合う工房を見つけてもらった方が良いと思います。

 

 

 

Q どんな覚悟で弟子入りしたらいいですか。

A 初めの半年は技術を覚えるのに集中してほしいです。単調な作業が多い事もあるのですが、初めは我慢して身につけてもらいたいです。そうすれば出来る仕事も変わってきます。工房に、ずっといるので感性が落ちやすいので休みの日に遊ぶのもいいですし美術鑑賞もいいですし感性を磨いてもらいたいです。自主性を持って当工房を利用するつもりで色んな感性や技術を吸収して下さい。

 

 

 

Q 弟子入り期間中に何か企画しても良いですか。また現在、何か新しい事にチャレンジしていますか。

 

Aはい、ぜひチャレンジして下さい。展示会、ワークショップ、新商品の開発など。やりたい事を一緒に実現させましょう。

毎年、新しい事をしていますが、東京で彫刻家になりたい人向けに『仏師に弟子入り体験』のセミナーや、当工房の10周年記念商品の開発。金沢のホテルでの展示会などを企画しています。

 

その他の取材内容はこちら

 

四季の美 仏師 坂上俊陽

オーダーメイドの木彫り大黒

今回の大黒様は片足を上げて踊っている大黒様です。
粗彫りで形を出していきます。

木彫りの弁財天像を迎える

木彫りの弁財天像の顔の仕上げ
今回はフルオーダーで顔もバランスもお客さんに合わせて作りました。

木彫りの弁財天像を迎える

台座と弁財天像の形も出て来ました。最終調整です。

木彫りの弁財天像

木彫りの弁財天像に事物を持たせます。雰囲気が出てきました。

木彫りの弁財天像

木彫りの弁財天像

仕上げに入ります。

仏像彫刻の木材

仏像で使う木材を仕入れに県外へ行きました。基本的に木目が細かい木曽檜を仕入れています。木曽檜はなかなか良いものが無いので、仏像彫刻をしている方からも頼まれます。
原木で買って数年の間、乾燥させていますので、使う大きさにカットします。
今回も、仏像彫刻をされている人から頼まれている木材がありますので、寸法に合わせてカットします。
仕事で使う木材も切っておきます。製材場で切ってもらっているので杉の木が多いようです。
仕事で使う木曽檜はこちら
鉋をかけて綺麗にしておきます。

木彫りの阿弥陀三尊

お待たせしました。いよいよ完成です。

両脇侍を台座に載せました。少し前かがみにして迎えに行く様子をあらわしています。

三体とも少し高さが変わりますのでバランスに注意して安置します。


木彫りの阿弥陀三尊像完成

完全オーダーメイドの阿弥陀三尊像です。


基本的な形は変えていませんが、お客様と相談してオリジナルの図案を考えていきます。


・雲の形や、仏様の姿やスタイルをお客様のイメージに合わせてあります。

阿弥陀様は拝む時に目線の合う角度にして優しい顏のイメージにしました。脇侍の仏様は少し前かかがみで、どうぞと手を出す感じにしました。

また体内には巻物を入れます。家族の名前を書いて常に仏様に守られますようにという意味があります。


「説明」

阿弥陀如来を中尊、左脇侍の観音菩薩と、右脇侍の勢至菩薩を配する三尊形式です。根拠観音菩薩は阿弥陀如来の「慈悲」をあらわし、勢至菩薩は「智慧」をあらわします。



お客様野仏像を木から出していく様子を動画にしました。完全予約制のオーダーメイド仏像をお考えの方は相談して頂けると嬉しいです。

木彫りの阿弥陀三尊 佐賀県

細かい工程が続いていますが光背、台座は形になって来ました。


両脇侍も素敵になりそうです。

木彫りの阿弥陀三尊 佐賀県

光背の彫刻を進めていきます。今回の阿弥陀様の光背は反りがあります。
光背の模様を彫り込んでいきます。

木彫りの阿弥陀三尊 販売

木曽檜で鉋がけした木材に仏様の絵を描いていきます。
次に輪郭を出していきます。これだけでもだいぶ雰囲気が出て来ました。仏様を木から出していきながら光背も彫っていきます。

木彫りの阿弥陀三尊 販売

次のお客様は佐賀県のお客様です。阿弥陀三尊になります。三体になると、お時間がかかりますね。楽しみです。
先ずは木材の鉋がけ。
木曽檜は質感、香り、色も良いです。